PCやスマホでMP3で録音する方法を徹底解説!
会議の議事録やオンライン授業、自身の演奏や歌声など、さまざまな音声をデータとして保存したい場面は多いでしょう。
数ある音声ファイル形式の中でも、特に「MP3」は汎用性が高く、多くのデバイスで再生できるため非常に便利です。
しかし、いざパソコンやスマホで録音しようとすると、「どうすればMP3で保存できるの?」と疑問に思ったことはありませんか。
本記事では、WindowsやMac、さらにはスマートフォンでも使える無料のMP3録音方法を紹介します。また、標準アプリから無料で使える録音ソフト「DemoCreator」などを使用した高品質なMP3録音を実現する方法を詳しく解説します。
1.パソコンやスマホの標準アプリを使ってMP3で録音できる?
MP3形式は、音質を保ちながらファイルサイズを大幅に圧縮できる優れた音声フォーマットです。とくに音声を他の人と共有する場合は、MP3に変換しておいたほうが、ファイルサイズも小さく受け渡しが簡単です。
- ファイルサイズが小さい:圧縮効率が高く、ストレージ容量を節約できます
- 互換性が高い:ほぼすべてのデバイスやプレイヤーで再生可能です
- 音質と容量のバランスが良い:必要十分な音質を保ちながらファイルサイズを抑制できます
- 共有しやすい:メールやクラウドでの送受信が簡単です
- 編集しやすい:多くの音声編集ソフトがMP3に対応しています
MP3形式にすることで、デバイスのストレージ容量を節約できるだけでなく、メールへの添付やクラウドでの共有も手軽に行えます。
しかしながら、多くのパソコンやスマートフォンに標準搭載されている録音アプリでは、直接MP3形式で録音・保存することが難しいのが現状です。
PCやスマホ標準アプリでの録音形式は下記のなります。
OS |
保存形式 |
名称 |
Windows |
デフォルトはM4A |
サウンドレコーダー |
Mac |
M4A |
ボイスメモ |
iOS |
M4A |
ボイスメモ |
Android |
M4A |
レコーダー |
※OSバージョンによって名称は異なります
PCやスマホでMP3形式で直接録音する場合は、アプリや外部ソフトの利用が必要です。
また、無料で高品質なMP3録音が可能な優秀なツールが数多く存在しますので、おすすめツールと使い方を解説していきます。
2.「Windows&Mac対応」パソコンでMP3で録音する方法
まずは、PCでMP3録音したい方向けにWindows・Macどちらにも対応しているフリーソフトを紹介します。
①オススメ!MP3を録音・編集できるフリーソフト「DemoCreator」
「DemoCreator」は、録音機能を完全無料で使える多機能な録音・編集ソフトです。なんといっても完全無料で高音質なMP3録音をできる点が一番の魅力です。
- 対応OS:Windows 7/10/11(64ビット)、macOS 10.12以降
- 対応録音形式:MP3、WAV、AAC、M4A
- 録音品質:最大320kbps、48kHz
- 録音対象:システム音声、マイク音声、またはその両方
- 録音時間制限:なし(無料版でも制限なし)
また、DemoCreatorはMP3録音以外、オーディオ編集、画面録画、ライブ配信さまざまな機能を搭載しています。汎用性が高いソフトと言えます。
メリット |
特徴 |
超簡単な操作性 |
直感的なインターフェースで、初心者でも迷うことなく録音できる。ワンクリックで録音開始・停止が可能。 |
高品質なMP3録音 |
最新のエンコード技術により、クリアで高音質なMP3ファイルを記録できる |
録音デバイスを |
システム音声とマイク音声を個別に調整でき、用途に応じて最適な設定を選択可能。 |
プロンプター機能搭載 |
録音中にスクリプトを表示できるため、ポッドキャストや解説動画の制作に最適。 |
豊富な編集機能 |
録音後に音声の切り取り、結合、エフェクト追加などの編集ができる。 |
無料ソフトなので、気軽に会議やミーティング時に個人でも使いやすいです。また、編集機能も充実しているため、ポッドキャストや解説動画を作る際にも重宝します。
WindowsやMacでDemoCreatorを使ってMP3を録音する手順
続いては、DemoCreatorを使ったMP3録音する方法を紹介していきます。
DemoCreatorは無料ダウンロードできますので、持っていない場合は、ぜひダウンロードしてください。
ステップ1:DemoCreatorを起動し、メイン画面から画面録画→オーディオの順で選択します。
ステップ2:録音設定画面に入り、録音前の設定や確認を行いましょう。
動画配信サイトの音声やゲームのBGMなどPC本体から出力されるオーディオを録音したい場合は下記の設定を行いましょう。
- 「マイクロフォンをミュート」にする
- 「システムオーディオをON」にする
また、マイクを通して出力されるオーディオである外部音声の録音を行う際の設定は下記の通りです。
- 「マイクロフォンをON」にする
- 「システムオーディオをミュート」にする
PCの内部と外部音声を同時に録音したい場合は、マイクとシステムオーディオをオンにしましょう。
なお、開始の前に音声が取り込めているかどうか波形を確認してください。音声の波形が動いている場合は、正常に録音できます。
ステップ3:設定や確認が終わったら、「REC」ボタンをクリックして録音を開始します。
撮り終わったら「停止」ボタンで終了しましょう。
ステップ4:録音を停止するとプレビュー画面が起動します。録音内容を確認しましょう。
録音内容を確認できたら、「高度な編集」をクリックして編集画面に入ります。
DemoCreatorには豊富なオーディオ編集を搭載しています。必要に応じて編集していきましょう。編集が終わったら右上側の「エクスポート」をクリックして、録音ファイルをMP3として保存しましょう。
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②Audacityを使って音声をMP3で録音する
Audacityは、オープンソースの音声録音・編集ソフトウェアです。マルチトラック録音対応なので、音楽制作も手軽に始められます。
- 対応OS:Windows、Mac、Linux
- 出力形式:WAV、MP3(LAMEエンコーダー使用)、FLAC等
- 録音品質:最大192kHz/32bit
- 価格:無料
WindowsとMacだけでなく、Linuxでも利用可能です。また、MP3だけではなく、多様な音声ファイル形式に対応しているのも特徴です。
メリット |
特徴 |
マルチトラック録音が可能 |
複数の音声トラックを同時に録音・編集できるため、マイク音声とBGMの同時管理などが可能。 |
多彩なエフェクト機能 |
音量調整、エコー、リバーブ、ピッチ変更など、音声を自在に加工できる。 |
フリーソフトながらプロ並みの編集が可能 |
無料でありながら、有料ソフト並みの高機能な編集操作が可能。ポッドキャスト制作などにも使える。 |
マルチトラックと豊富な編集機能を使えば、ポッドキャストのような音声番組も作れます。ラジオ的な音声ファイルを作ろうと考えている人は、使ってみてほしいソフトです。
Audacityを使ってMP3で録音する手順
ステップ1:Audacityを無料ダウンロードしたら起動します。
まずは録音設定をしましょう。Audacityを起動し、「編集」→「環境設定」から録音デバイスや品質などを設定します。
ステップ2:設定が完了したら、赤い「録音」ボタンをクリックして録音を開始しましょう。
ステップ3:録音が終わったら、ファイル→オーディオをエクスポート→エクスポート先を選択→形式をMP3に変更してエクスポートを押してください。
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③Online Voice Recorderを使ってオンラインでボイスをMP3として録音する
Online Voice Recorderは、ブラウザ上で動作するオンライン録音ツールです。インストール不要なので、その場でパパッと録音したい場合に重宝します。
- 対応環境:Chrome、Firefox、Safari等の主要ブラウザ
- 録音内容:マイクからの音声
- 出力形式:MP3
- 録音時間制限:なし
- 価格:無料
ブラウザ上で録音するため、OSに関係なく主要ブラウザであれば利用可能です。急に録音が必要になった場合も、スマートフォンやタブレットで気軽に録音できます。
メリット |
特徴 |
インストール不要 |
ソフトウェアのダウンロードやインストールが不要。ブラウザがあればすぐに使用できる。 |
さまざまなプラットフォームに対応 |
ブラウザ上での録音なので、WindowsやMac、タブレット、スマートフォンで利用可能。 |
シンプルな操作 |
余計な機能がなく、録音に特化したシンプルなインターフェース。 |
シンプルでありながら、録音のカットや自動無音トリミング機能を搭載。録音開始時と終了時におきる、無音部分を自動で検知して削除してくれます。
Online Voice Recorderを使ってマイクからの音声をMP3で録音する
ステップ1:ブラウザでOnline Voice Recorderの公式サイトにアクセスし、マイクへのアクセスを許可しましょう。
赤い録音ボタンを押したらすぐに録音が開始されます。
「停止」で終了したら、必要に応じてトリミングし、保存からMP3ファイルをダウンロードできます。
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3.スマートフォンでMP3での音声録音を実現する方法
iOSとAndroidのスマホでMP3として録音をする方法を紹介します。場所を問わず手軽に録音をしたい場合に役立ちますので、参考にしてください。
①iPhoneでMP3形式で録音する
iPhoneの標準ボイスメモアプリはM4A形式でしか録音できませんので、iPhoneでMP3として録音するには「Mp3 Recorder : Voice Recorder」というアプリがおすすめです。
高音質録音したデータを直接MP3でダウンロードできるうえに、クラウド同期機能も搭載している無料アプリです。
引用元:App Store「Mp3 Recorder : Voice Recorder」
使い方はとてもシンプルで、録音画面にある録音ボタンを押すとすぐに録音がスタートします。また、バックグラウンドでの録音・再生も可能です。
録音が終わったら四角ボタンで停止し、ファイル名を入力して保存してください。録音データは自動でMP3に保存されます。また、クラウドへ直接アップロードもできます。
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②Androidで音声をMP3で録音する
Android標準搭載のボイスレコーダーでは録音ファイルもM4A形式で保存されます。Androidで録音データをMP3として保存したい場合は、「MP3レコーダー」というとてもシンプルなアプリがおすすめです。
デザインがシンプルで使いやすく、保存形式もMP3と高音質なWAVと用途によって選べます。
Androidスマホで「MP3レコーダー」を使って録音するには、まずは、設定を行います。
画面下のマイクボタンの左側がメニューボタンです。とくにこだわりがなければ「オーディオ形式」「デフォルトのファイル名」だけ、必要に応じて変更しましょう。
デフォルトのオーディオ形式は「MP3」となっています。
設定が完了したら、メニュー外をタップして元の画面に戻ります。マイクのマークをタップすると、すぐに録音開始です。
録音を停止すると、マイクの右側にあるリストボタンの中に録音したデータが記録されます。保存したい場合は、シェアボタンを押してクラウドサービスなどへ保存しましょう。
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おまけ:iPhone・AndroidのボイスメモをMP3に変換する
スマホで音声をMP3形式で直接録音する以外には、標準アプリで録音したデータ(M4A)を変換アプリでMP3にする方法もあります。
iOSなら元から入っている「iTunes」でも変換可能です。また、iOSでもAndroidでも使えるアプリなら「M4a to Mp3 Converter」がおすすめです。
「MP3変換」と検索すると、変換アプリがたくさんでてくるので、使いやすそうなものを選びましょう。
なお、アプリをダウンロードせずに、スマホの録音データを変換したい場合は、ブラウザで変換できる「AnyConv」というサイトがおすすめです。オンラインでMA4からMP3ファイルに変換できます。
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まとめ:自分に合った方法で音声をMP3で録音しよう!
この記事では、パソコンやスマホで音声をMP3形式で録音する方法について解説しました。
パソコンやスマートフォンの標準アプリではMP3形式での直接保存が難しいため、専用のツールを活用しましょう。
パソコンでの録音には、完全無料で高機能なDemoCreatorがおすすめです。録音機能に制限がなく、直感的な操作で誰でも簡単に高品質なMP3録音ができます。さらに、録音後の編集機能も充実しているため、一つのソフトですべての作業を完結できます。
会議録音、語学学習、ポッドキャスト制作など、いろいろな場面で利用できるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
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