【VHS/8mm】ビデオテープのデジタル化を自分でやる!ビデオテープをベストな画質で録画する方法を徹底解説!
家族の思い出や貴重な映像を記録したVHSや8mmビデオテープは、時の流れとともに再生機器の製造が終了し、テープ自体の劣化も進んでいます。
これらのビデオテープを受け継いでいくためには、デジタル化していくのがベストです。
この記事では、ビデオテープのデジタル化を自分で行う方法を解説!初心者でもわかりやすく、かつベストな画質で保存できるように徹底解説していきます。
また、必要な機材の選び方や録画時の画質設定のコツ、録画に失敗しないポイントまで紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.ビデオテープのデジタル化とは?
引用元:Freepik
ビデオテープのデジタル化とは、ビデオテープをDVDにダビングしたり、データファイルに変換することです。
なぜ今、ビデオテープのデジタル化が注目されているのでしょうか?
ビデオテープのデジタル化が注目されている理由、それは「ビデオテープ2025年問題」です。
ビデオテープ2025年問題とは、2025年頃にビデオデッキなどの再生機器の製造終了や修理受付不可などが相次ぐため、8mmビデオやVHSといった主要なビデオテープが再生できなくなるといわれています。
再生機器の新品購入や修理が無理なら中古を手に入れようとしても、市場に出回る数自体が年々減少し続けているので、ますます入手困難になりつつあります。
さらに言えば、20年以上前に撮影したビデオテープはかなり劣化していると考えられ、たとえ再生できたとしても映像や音声が乱れる可能性も高いでしょう。
これらビデオテープ2025年問題への対応策として、今まさにビデオテープのデジタル化が注目されているのです。
ビデオテープをデジタル化する3つのやり方
ビデオテープをデジタル化する方法は、大きく3つに分類されます。
方法1:パソコンに読み込んで録画を行う
もっともオススメしたい方法は、ビデオテープの再生機器とパソコンを接続し、パソコンに映像を読み込んで改めて録画を行う方法です。
この方法の良い点は、必要なものさえ準備できれば、いつでも好きなときに何本でもデジタル化が行える点だといえます。
この方法で重要なのは「キャプチャーデバイス」と「画面録画ソフト」を用意することです。キャプチャーデバイスはパソコンと再生機器を繋ぎ、画面録画ソフトはビデオテープの映像を録画してデジタル化する役割があります。
優れた画面録画ソフトには、画質を調整したり音声に含まれるノイズを除去したりなど、ビデオテープの映像をよりクリアで見やすくする機能が搭載されています。
方法2:DVDにダビングする
DVDにダビングする方法とは、ビデオデッキなどの再生機器を接続できるハードディスクレコーダーを活用してDVD化する方法です。ビデオテープの映像をハードディスクへ取り込み、取り込んだ映像をDVDにダビングします。
ハードディスクへ取り込む手間こそかかりますが、一度DVDにしておけば、さまざまな機器で再生できる点がメリットです。
大量のビデオテープをダビングしたい場合は、DVDをビデオテープと同じ枚数か、それ以上の枚数を準備しなくてはいけないので注意しましょう。
方法3:専門業者に依頼する
また、ビデオテープのデジタル化を専門業者へ依頼する方法もあります。DVDへダビングしたり、データファイルとして渡してもらえたり、お好みの方法でデジタル化してもらえるでしょう。
この方法は、自分で機器などを準備する手間が一切かかりませんが、完成するまでに時間がかかる点、そして本数に応じて高額な費用がかかる点に注意しなければなりません。
ここまで3つの方法を紹介しましたが、それぞれのメリットや費用などを表にまとめました。
パソコンで録画 |
DVDへダビング |
専門業者 |
|
品質 |
よりクリアにできる |
ビデオテープと同じ |
ビデオテープと同じ |
費用 |
初期費用のみ |
メディア代が必要 |
高額 |
難易度 |
かんたん |
難しい |
かんたん |
所要時間 |
ビデオテープと同じ時間 |
ビデオテープと同じ時間 |
早い |
デジタル化した際の品質・かかる費用・難しさからトータルで考えると、ビデオテープをパソコンに読み込んで録画を行うのがもっともオススメです。
関連人気記事:自分で8mmビデオをデジタル化(ダビング・データファイル)する方法を徹底解説!
2.「高品質」自分でDemoCreatorでビデオテープを録画してデジタル化をする
ここからは、高品質でビデオテープをデジタル化できる画面録画ソフト「DemoCreator」について詳しく紹介します。
①パソコンでビデオテープを録画し、データファイルにできる「DemoCreator」
DemoCreatorは、パソコン画面上の映像を録画して動画ファイルとして出力できることに加え、動画編集機能も搭載しているツールです。
AIノイズ除去やオーディオ編集などその他機能も多数ありますので、ここからは、劣化したビデオテープをデジタル化する際に役立つDemoCreatorの機能を深堀りしてご紹介します。
-高品質な録画に対応!ビデオテープの映像を無劣化でデジタル化可能!
DemoCreatorは4K&120fpsの高品質録画に対応しており、劣化して画質が荒くなってしまったビデオテープの映像もクリアに録画できます。
通常の録画だけでも高品質なのですが、DemoCreatorに搭載されたAI機能を組み合わせれば、劣化したビデオテープの映像に含まれているノイズの除去も可能です。
DemoCreatorで劣化したビデオテープの映像をデジタル化しておけば、見れなくなる心配が無くなり、貴重な映像をずっと保存しておけるでしょう。
-超簡単!初心者でもスムーズにビデオテープを録画できる
パソコンを使った画面録画と聞けば操作が難しそうと感じられるかもしれませんが、DemoCreatorはパソコン操作に慣れていない人でもスムーズに使いこなせるのが特徴です。
操作画面には誰でもよく使う機能が使いやすくまとめられているため、DemoCreatorを初めて触った人でも迷うことがありません。
他の画面録画ソフトを使ってみたけど、操作が複雑なので挫折してしまった方にもDemoCreatorはオススメです。
-ビデオテープ録画の以外、高度な編集機能も搭載
DemoCreatorで行えるのは画面録画だけでなく、プロレベルの動画編集機能も利用可能です。
不要な部分のカットや複数動画の結合、映像を分かりやすくするための字幕追加、音声のボリューム調整など、さまざまな編集が行えます。
ビデオテープの映像が編集できたら、MP4やMOV、M4Aなどお好みのファイル形式でのエクスポート(外部出力)も可能です。
DemoCreatorの動画編集は有償オプションなどではなく、標準搭載しているので誰でも利用できます。録画から編集までがDemoCreator1本で行えるため、他のソフトを準備しなくていいのも大きなメリットといえるでしょう。
②「実践編」DemoCreatorでビデオテープを録画してデジタル化をする
ここからは、実際にビデオテープの映像をDemoCreatorを使って取り込んで録画する手順を具体的にご紹介します。
ステップ1:まずは、ビデオテープの再生機器(ビデオデッキなど)とパソコンを接続しなければなりません。
しかし、再生機器とパソコンは直接接続できないものがほとんどなので、それぞれの間にビデオキャプチャーを接続する必要があります。
引用元:サンワダイレクト
パソコンとビデオキャプチャー、ビデオキャプチャーと再生機器を接続したイメージが下図です。ビデオキャプチャーを介すことで、ビデオテープの映像がパソコンの画面上で映し出せるようになります。
ステップ2:続いてDemoCreatorを使ったビデオテープ映像の録画に進みましょう。
DemoCreatorを起動して、メインメニューの中から「画面録画」>「カメラ」を選択します。
録画画面が表示されたら、画面右下のツールバーにある「カメラ」アイコンを開き、つないでいるビデオキャプチャーデバイスを選択します。
また、パソコンがUSBキャプチャデバイスを正常に認識していれば、DemoCreatorの画面上にビデオテープの映像が映し出されます。
ステップ3:ビデオテープの映像が、DemoCreatorの画面上に映っていれば問題ありません。
その時は、再生機器の▶(再生)ボタンを押したら、RECボタンを押して画面録画を開始しましょう。
また、録画を終了するときは画面下にある「■」ボタンをクリックしてください。
ステップ4:録画を終了するとプレビュー画面が表示されますので、「高度な編集」ボタンをクリックしましょう。
DemoCreatorの動画編集機能が開くので、録画したビデオテープの映像を動画ファイルとして出力するために「エクスポート」ボタンをクリックしてください。
エクスポート画面では出力する動画ファイル形式を選べるほか、動画品質にも影響する解像度やフレームレートの設定を変更できます。
フレームレートは最大120fpsまで設定できるため、ビデオテープの映像に合ったフレームレートを選ぶのがオススメです。
初心者 VHS(ビデオテープ)をデータ化する方法| DemoCreator
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3.「無料」OBSを使ってビデオテープを録画してデジタル化をする
引用元:OBS公式サイト
DemoCreatorの他にも画面録画ができるソフトは多数ありますが、その中から無料で使えてユーザー数が多いOBSについてもご紹介します。
OBS(Open Broadcaster Software)とは、ボランティアコミュニティが開発・運用している画面録画ソフトです。オープンソースソフトウェアとして開発されているので、誰でも無料で利用できます。Windows・Macなど主要OSに対応しており、ノイズ除去などのフィルタ機能と組み合わせれば、高品質な画面録画ができるのが特徴です。
OBSには、外部機器の映像をパソコン内へ取り込む「映像キャプチャデバイス」という機能が搭載されています。この機能を使えば、ビデオテープ映像を取り込んで録画し、デジタル化することができます。
このようにOBSは画面録画に関する機能が豊富なのですが、これらの機能を使いこなすには複雑な設定を行わなくてはいけません。パソコンを使った画面録画をあまりやったことがない人、パソコン操作が得意じゃない人には少しハードル高めのソフトといえるでしょう。
OBSを使ってビデオテープを録画する手順
ここからは、OBSを使ってビデオテープ映像を録画する手順を解説します。
ステップ1:録画を開始する前に、DemoCreatorでの画面録画のときと同様に、パソコン・ビデオキャプチャー・再生機器をそれぞれ接続しておいてください。
ステップ2:接続できたら続いてOBSを起動し、「ソース」の項目から映像キャプチャデバイスを追加しましょう。
「ソース」部分の「+」ボタンをクリックして、表示されるメニューの中から「映像キャプチャデバイス」を選択します。
映像キャプチャデバイスのプロパティ画面が表示されたら、「デバイス」の項目でビデオキャプチャーのデバイス名を選んで「OK」をクリックしてください。
ビデオキャプチャーと再生機器の接続に問題がなければ、この段階でビデオテープの映像がOBS画面上に表示されているはずです。
ステップ3:その後、ビデオテープの再生を始めて、OBSのメイン画面上にある「録画開始」ボタンをクリックすると録画が開始されます。
録画を終了するときは「録画終了」ボタンをクリックします。
OBSでは、録画を終了すると自動的に動画ファイルとして保存されますので、保存先のフォルダを確認してみてください。
OBSを使ったビデオテープ映像の録画・デジタル化手順は以上です。
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4.自分でビデオテープを録画してデジタル化しよう!
今まではDemoCreatorとOBSでのビデオテープ映像の録画方法を紹介しましたが、下表のようにそれぞれ操作の難易度や機能が異なるため、利用シーンに応じて使い分けるのがオススメです。
DemoCreator |
OBS |
|
操作の難易度 |
初心者~上級者まで幅広く対応 |
中級者~上級者向け |
機能 |
画面録画 動画編集 ライブ配信 |
画面録画 ライブ配信 |
録画方法 |
メニューから選択する方式 |
ソースを追加する方式 |
OBSではソースを追加することで、さまざまな画面録画が行えます。適切なソースを選ぶことでさらに細かくカスタマイズが可能で、外部プラグインの追加などもできるので、ビデオテープの録画品質にこだわりたい方にオススメです。
ただし、OBSはパソコン操作に慣れた中級者~上級者向けである点に注意しなくてはいけません。基礎知識が無い人だとまともにビデオテープ録画はできません。
一方、DemoCreatorは誰にでも使いやすい画面構成になっているため、初心者~上級者まで幅広く対応できる画面録画ソフトだといえます。操作方法に悩むことなく、お手軽かつ高品質なビデオテープ録画が行いたいときにはDemoCreator一択といえるでしょう。
5.自分でビデオテープを録画してデジタル化をする時の質問
最後に、自分でビデオテープをデジタル化するときによくある質問をまとめました。
質問1:音ズレが発生したり、音声にノイズが入ってしまうときの対処法は?
音ズレの原因はさまざまです。PCスペックが不足していたり、再生機器とPCの相性だったりが考えられますが、これらが原因の場合、録画の際に解決することは難しいでしょう。
また、音声にノイズが入ってしまっているのも同様です。ビデオテープ自体の劣化が進んでいる可能性が高く、録画の際にノイズを完全に取り除くのは難しいです。
一部の音ズレやノイズ問題は、DemoCreatorの動画編集機能によって解決できます。音ズレ部分を映像と合わせるだけで簡単に改善できますし、DemoCreatorに搭載されたノイズ除去を活用すればかなり改善できるでしょう。
質問2:ビデオテープをデジタル化するにはどんな機材が必要ですか?
自分でビデオテープをデジタル化するには、最低限でも以下の機材が必要になります。
- ビデオテープの再生機器(VHSデッキや8mmビデオカメラ)
- キャプチャーデバイス
- ケーブル
- パソコン
- 画面録画ソフト(キャプチャーソフト)
ビデオテープの映像を取り込むためには、ある程度高いパソコンスペックが要求されます。動画処理が問題なく行えるCore i5以上+8GB以上のメモリがあれば問題ありません。
一部のキャプチャーデバイスにはキャプチャーソフトも同梱されていることがありますが、使える機能が限定的です。まずは、ほとんどの便利機能がお試しできるDemoCreatorを使ってみることをオススメします。
質問3:ビデオテープの画質が悪いときはどうすればいいですか?
ビデオテープの画質が悪いときは、テープ自体や再生機器側で対処すれば多少改善する可能性があります。以下の方法を試してみてください。
- 再生機器やビデオテープのヘッドクリーニングを行う
- 黄ケーブル(コンポジット)ではなく、画質の良いS端子で接続する
- デジタル化後に動画編集ソフトでノイズ除去や画質調整を行う
ただし、これらの対策を行っても画質の改善には限界があるので、過度の期待は禁物です。
質問4:ビデオテープをデジタル化するにはどれぐらい時間がかかりますか?
ビデオテープをデジタル化するときは、基本的にテープの再生時間と同じ程度かそれ以上の時間がかかります。映像を再生しながら録画するため、早送りなどせず最初から最後まで映像を再生する必要があるからです。
120分のビデオテープをデジタル化する場合は、最低でも2時間以上の変換時間が必要になりますので注意してください。デジタル化させる作業時間が取れない場合は、有償になりますが、ビデオテープのデジタル化を行ってくれる業者へ依頼するといいでしょう。
まとめ:ビデオテープの録画・デジタル化はDemoCreatorがオススメ!
昔の思い出や貴重な映像が詰まったビデオテープは、「ビデオテープ2025年問題」によって再生できる機会が失われつつあります。そんなときだからこそビデオテープのデジタル化が大切です。
この記事では、自分でビデオテープを録画してデジタル化する方法をわかりやすく解説しました。DVDへのダビングや専門業者に頼むといった方法もありますが、もっともオススメしたい方法は自分でデジタル化することです。
初心者でも使いやすい画面録画ソフト「DemoCreator」なら、高画質なビデオテープ録画から動画編集、動画ファイルの書き出しまで一本で完結できます。
家族の大切な思い出をいつまでも残すため、この記事を参考にしてぜひビデオテープのデジタル化にチャレンジしてみてください。
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