MacでAVIを再生する方法!できないときの対処法や互換性のあるフリーソフトも紹介
AVIはMicrosoft社が開発した動画フォーマットであるため、Macとの互換性がよいとは言えません。
AVIを再生できないと戸惑った経験のあるMacユーザーの方も多いでしょう。
今回はMacでAVIを再生する方法を紹介します。使い勝手の良いプレーヤーも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
AVIファイルとは?
AVIはMicrosoft社が開発した動画ファイル形式です。MPEG-2やH.264、MP3、AACなどさまざまなコーデックに対応。音声と動画を同時に格納できるため映像作品の保存に広く用いられています。
圧縮率の低いコーデックを使用すれば、比較的高い画質を維持したまま動画を保存できる点もメリットです。複数の音声トラックや字幕トラックを格納できますので、多言語コンテンツを作成する際も重宝するでしょう。
一方、AVIは1992年に開発された古いフォーマットなので、近年広く用いられているストリーミング再生には不向きです。
また、圧縮形式が統一されていないため、適切なコーデックをサポートしていないプレーヤーでは再生できないことも。さらにAVIは圧縮率が低いため、コーデックによってはMP4と比較してファイルサイズが大きくなる可能性があります。
AVIはMacのQuickTime Playerで再生できる?
結論から言うと、MacのQuickTime PlayerでAVIを直接再生することはできません。Apple は自社開発の標準コーデックの利用を推奨しており、AVIのコーデックをQuickTime Playerがサポートしていないからです。
なお、MacのQuickTime PlayerでAVIを再生するには、追加でプラグインを導入する必要があります。
現状QuickTime Playerに必要なコーデックを広くサポートするプラグインは、Perianのみ。しかし、Perianの開発は2011年で終了しているため、今後macOSのアップデートに伴い互換性の問題が発生する可能性もあるでしょう。
AVIをMacで再生する方法1:プラグインを導入しQuickTime Playerで再生する
「Perian」はQuickTime Playerの機能を拡張するために開発されたプラグインです。開発当時はQuickTime PlayerでAVIやMKV、FLVなどを再生できる拡張機能として需要がありましたが、2011年に開発を終了。
公式サイトにも「Perianが動作しなくなったらVLCかMPlayer OS Xを検討してください」とあるように、現在はAVIをサポートしている代替プレーヤーソフトを使用する方法が主流となっています。
サポートは終了していますが、現在もPerianをインストールすることは可能です。ここでは、PerianをインストールしてQuickTime PlayerでAVIを再生する方法を解説します。
2025年現在Perianは公式サイトよりインストールできません。配布サイトからインストールする際は安全性をよく確かめてから実行してください。
ステップ1:配布サイトよりインストールのためのdmgファイルをダウンロードし「Perian.prefPane」をクリックする
ステップ2:Perianのインストールを開始する
ステップ3:システム環境設定にPerianが追加されるので、FinderからAVIを右クリックし「QuickTime Playerで開く」を選択する
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AVIをMacで再生する方法2:【おすすめ】Mac版のDemoCreatorを使う
[Mac版DemoCreator]は、画面録画や動画編集、ライブ配信などさまざまな機能が利用できるオールインワンソフトです。
プレーヤー機能も有しているため、AVIやMP4、MOVなどさまざまなファイルを再生できます。
Mac版DemoCreatorを使えば、プラグインを追加でインストールすることなくMacでAVIを再生できます。プレーヤー機能に関しては完全無料で使えるし、フルスクリーンボタンをクリックすれば全画面表示でAVIを再生することも可能です。
再生機能も非常に優れており、再生速度の調整はもちろん、再生画面の拡大・縮小(10%〜200%)にも対応しています。細部の確認や詳細なチェックに役立ちます。
それ以外、高度な動画編集機能と変換機能も搭載しています。変換機能を活用すれば、AVIファイルをMOVに変換したり、AVIから音声だけを抽出してMP3やM4Aとして保存したりすることも可能です。
再生した動画にトランジションやテキストを追加、動画の音声をAIで書き起こす、AIで動画の背景を自動的に除去、などさまざまな動画編集ができる点もDemoCreatorのメリットだといえるでしょう。
そのまま編集したり変換したりすることも可能ですので、Macユーザーの方にとってはメディア関連の処理がこれ1本で行える便利なソフトとなるでしょう。
では、Mac版DemoCreatorでAVIを再生する方法を紹介します。
ステップ1:Mac版DemoCreatorを起動して「動画編集」をクリックする
ステップ2:「ライブラリ」にAVIを追加する
ステップ3:AVIをタイムラインに追加させてプレビュー画面に表示させる
その後、再生ボタンをクリックしてMac版のDemoCreatorでAVIファイルを再生しましょう。
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AVIをMacで再生する方法3:VLCプレーヤーを使う
VLCプレーヤーはMacで使えるし、AVIをサポートしている無料のメディアプレーヤーソフトです。MP4やMOV、MP3、WAV、OGGなどさまざまなフォーマットをサポートしているだけでなく、画面録画や動画変換も行うことができます。
再生速度の調整、イコライザーの設定、ビデオフィルターの追加、字幕サポートなど再生機能も充実。ハードウェアデコードをサポートしているため高速処理も行えます。多機能ですが動作が軽いので、AVIの再生中にソフトが突然落ちてしまうこともありません。
一方、VLCプレーヤーは基本的には安全ですが、過去には悪意のあるMMSストリームによる脆弱性やVNCソフトウェアの欠陥による脆弱性が認められてたことがありました。使用する際は安全性は100%ではないことに留意しましょう。
Mac版VLCプレーヤーでAVIを再生する方法は下記の通りです。
ステップ1:Finderで右クリックをしてAVIファイルをVLCプレーヤーで開く
ステップ2:ファイルが読み込まれたらAVIファイルをクリックする
MacでAVIファイルが再生できないときの原因と対処法
環境が整っているはずなのにMacでAVIが再生できないときは、AVI自体に原因があるのか、それとも再生プレーヤーに原因があるのかを探ってみましょう。
ここでは、MacでAVIファイルが再生できないときの原因と対処法を4つ紹介します。
原因1:AVIファイルが破損している
コピーしたり、別の階層に移動させたりする過程で、AVIファイルが破損してしまうことがあります。ある程度の破損であれば補いつつ再生できる場合もありますが、破損が大きいとエラーが発生してしまいます。
対処法 : オンラインサイトやソフトウェアを使ってAVIを修復しましょう。また、動画変換ソフトを使ってAVIから別の形式に変換する方法もあります。
原因2:プレーヤーのバージョンが古い
プレーヤーのバージョンが古いとAVIを正常に再生することができません。
AVIはさまざまなコーデックでエンコードされているため、バージョンが古くサポートしていないコーデックがあるとエラーが発生するためです。
対処法 :使用しているプレーヤーソフトを最新バージョンにアップデートしましょう。
また、アップデート後はパソコンとソフトを再起動するようにしてください。
原因3 : 再生ソフトが対応するコーデックを内蔵していない
AVIのエンコード方法は一つではありません。公式でAVIをサポートしているとされていても古いコーデックや一般的でないコーデックでエンコードされているとAVIを再生できなくなります。
対処法 :DivXといったコーデックパックをインストールする方法はセキュリティ上のリスクがあるためおすすめしません。
コーデックが不足している場合は、思い切って別のソフトを使いましょう。
原因4 : ファイルパスにマルチバイト文字が含まれている
AVIファイルに漢字、ひらがな、カタカナのような、1つの文字を2バイト以上のデータ量で表した「マルチバイト文字」が含まれていると、メディアプレーヤーで正しく認識されないことがあります。
対処法 :AVIのファイル名に漢字、ひらがな、カタカナが含まれている場合は名前を英数字に変更しましょう。
まとめ : MacでAVIを再生・編集・変換したいならDemoCreator!
今回はMacでAVIを再生する3つの方法を紹介しました。DemoCreatorはプラグインを導入することなくAVIをMacで無制限に再生できるだけでなく、高度な動画編集や変換も行えます。
プレーヤー機能に関しては無料のフリーソフトとして使用できますので、ぜひ試してみてくださいね!
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