「初心者向け」ポッドキャストの始め方!収録・編集・配信まで詳しく解説
ポッドキャストに興味があっても始め方が分からない…という方は多いのではないでしょうか。
実はポッドキャストを始めるのはそこまでハードルが高くありません。方法さえ知っていれば、誰でも今すぐポッドキャストをスタートできるのです。
この記事では、ポッドキャストをゼロから始める初心者の方に向けて、準備から収録・編集・配信までの流れをわかりやすく解説します。ポッドキャストであなたの話したい気持ちを形にしてみましょう!
1.ポッドキャスト(Podcast)とは?
引用元:Freepik
ポッドキャストは、スマホやパソコンでいつでも聴ける「音声番組」のこと。ラジオに似ていますが、ラジオ用の電波ではなくネット経由で配信されるため、好きな番組を好きなタイミングで聴けるのが大きな特徴です。
通勤や通学中、家事をしながらなどのスキマ時間に楽しめることから、日本だけでなく世界中でリスナー(聴衆者)が急増しています。
テレビで人気のタレントやYouTuberなども独自のポッドキャスト番組を持っているなど、新しい「自分の想いを発信できる場」として注目されています。
個人でポッドキャストを行う人が増えている理由としては、特別な機材がなくても始められる手軽さや、顔出しせずに自分の声や考えを届けられて、リスナーとの距離が近いことなどが挙げられます。
以下はポッドキャストで特に人気の高いジャンルです。ポッドキャストを始めるときのジャンル選びの参考にしてみてください。
ジャンル |
内容 |
日常・雑談系 |
一人語りをしたり、友人とトークしたりといったゆるめのスタイル |
学び系 |
語学や学習方法など、誰でも受講できる授業スタイル |
趣味・ライフスタイル |
音楽、映画、旅行、ガジェットなどの趣味を語ったり紹介する |
キャリア・副業系 |
フリーランスや転職の経験談、副業のノウハウなどを解説 |
インタビュー系 |
ゲストを呼んでインタビューを行うスタイル |
2.ポッドキャストを始めるのに必要な準備
ポッドキャストはスマホさえあれば始められますが、最初に揃えておくと格段に聴きやすい番組になる便利なものがいくつかあります。
①マイク
音声はスマホの内蔵マイクで録音できますが、外部マイクを使うと音質がよりクリアになるのでほぼ必須といえるでしょう。
ポッドキャストを行う上で聴きやすさは非常に重要なポイントであり、聴きやすい番組はリスナーの定着にも繋がります。
初心者向けとして人気の外部マイクは、USB接続タイプのマイクです。パソコンやスマホへ直接接続できるので持ち運びしやすく、持ち歩けばどこでもポッドキャストの収録場所にできます。
②ポップガード
ポップガードとは、マイクに息が当たったときの「ボフッ」「プツッ」といった不快なノイズを軽減してくれる吹き込み音対策のフィルターです。
ポップガードは一般的にマイクの前に設置して使い、安価で取り付けしやすい製品が豊富にあります。
息が当たって倒れると意味が無いので、重心がしっかりしているものや、設置面が広い製品を選ぶようにしましょう。
③ヘッドフォン
ヘッドフォンは録音した音声を自分で確認するときや、ポッドキャスト番組の編集作業を行うときに欠かせません。
性能が良いヘッドフォンはノイズの有無や音量のバランスがはっきり分かるため、イヤフォンを使うよりもおすすめです。
④録音&編集ソフト
ポッドキャスト用の音声を録音するためのソフトも必要です。パソコン向けのものやスマホアプリとして使えるもの、無料で使えるけど録音機能のみ、便利な編集機能が豊富な有料ソフトなど、さまざまな種類があります。
ソフトによって使い勝手がかなり異なるため、いくつかお試しで使ってみて自分に合ったソフトを選ぶといいでしょう。
3.「無料&有料」ポッドキャストを始めるのにおすすめソフト3選!
ここからは、ポッドキャストをこれから始めたいと思っている初心者におすすめのソフトを3本紹介します。それぞれ特徴があるため、ソフト選びの参考にしてください。
①ポッドキャスト音源の収録と編集一本で完成できる「DemoCreator」
DemoCreatorは、Wondershare社が展開するPC用画面録画ソフトです。画面録画ソフトでありながら、画面やマイク音声なども同時に録音できるため、ポッドキャスト音源の収録にも活用できます。
DemoCreatorにはさまざまな音声編集機能や録音に特化した技術が搭載されており、その一部をご紹介します。
-高品質な録音機能が無料で使える
DemoCreatorの録音機能は無料で使うことができます。ストレスなくポッドキャスト音源の収録が可能です。
また、パソコン画面上で再生されている音とマイクに吹き込んだ音声を同時に収録、もしくは別々に収録も可能です。録音後のポッドキャスト制作に最適な環境が整います。
例えばパソコン上でオリジナルBGMを流しながら、マイク音声でトークを吹き込むといった操作も簡単にできるので、DemoCreator1本さえあればすぐにポッドキャスト番組を作れます。
-豊富なオーディオ編集機能を搭載
DemoCreatorにはオーディオ(音声)編集機能を数多く搭載。特に独自の高性能AIを使った「AIノイズ除去」や「AIボイスチェンジャー」を使えば、時間がかかる凝った音声編集作業も時短で行えます。
また、標準で搭載されている動画編集機能を使えば、音声で不要な部分のトリミングやボリューム調整など、音声に関して細かい編集も可能です。
さまざまなオーディオ編集が無料で使えるDemoCreatorは、ポッドキャスト番組を作るのに最適なソフトといえるでしょう。
DemoCreatorを使ってポッドキャスト番組を始める手順はこちらへ
②無料で利用可能なポッドキャスト録音・編集ソフト「Audacity」
引用元:Audacity公式ブログ
Audacityは誰でも無料で使える録音・音声編集ソフトで、初心者からプロまで幅広いユーザーに使われています。
Audacityでポッドキャスト番組を作成する時、利用できる機能は以下のとおりです。
- PCで再生中の音や、マイクなどから音声を取り込む
- 音量の調整
- 音声のトリミング・結合
- 複数音声を合成する
- エコーやフェードインといった特殊効果をかける
- ノイズ除去
- 一度に複数音声の編集
ただし、Audacityは企業が販売しているソフトではなく、オープンソースの音声編集ソフトとなっています。操作が分からないときにサポートを受けたり、トラブル発生時の復旧対応などは行ってもらえないのでその点に注意しましょう。
Audacityは、コストを抑えてポッドキャストを始めたい方におすすめのオープンソース音声ソフトだと言えます。
③高度な編集ができるポッドキャスト制作ソフト:TASCAM Podcast Editor
引用元:TASCAM
TASCAM Podcast Editorは、プロが使うDAW(デジタル音楽制作)ソフトに匹敵するほど高品質な音声を作れる音声編集に特化したソフトです。Windows、macOS、iOSに対応しています。
切り貼りやフェードイン・アウトなどの基本編集に加え、音が割れない範囲で最大音量まで上げてくれるノーマライズ処理、ノイズ除去、声のピッチを変えず再生時間だけ調整できる機能などが使用できます。
スマートフォンなどのマイクで録音した音声にさまざまなエフェクトを加えたい、ポッドキャスト用の専用BGMを作りたいなど、高度な音声編集機能を利用したい人におすすめのソフトです。
ただし、初心者向けのソフトではないため、ポッドキャスト番組を初めて作る方にはもっとシンプルなソフトをおすすめします。
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4.DemoCreatorを使ってポッドキャストを始めよう!
ここからは、DemoCreatorを使ってポッドキャスト番組を始める流れについて解説します。
DemoCreatorの無料ダウンロード
ステップ1:ポッドキャストの台本を準備する
まずは、ポッドキャスト番組内で話すことや段取りをまとめた台本を作りましょう。台本はすべて自分で考えるのもいいですが、AIにサポートしてもらい作るのもおすすめです。
なお、DemoCreatorにはAIテレプロンプター機能が搭載されており、自分で考えた文章をAIがブラッシュアップしてくれたり、内容は変えずにトーンだけの変更が可能となっています。便利な機能なので、ぜひ活用してみましょう。
まずはDemoCreatorを起動し、メインメニューから「画面録画」>「オーディオ」選びます。
オーディオ録音画面が開いたら、画面下のテレプロンプターアイコンをクリックすると、テキスト入力画面が開きます。
テキスト入力画面へ台本や話したい内容を入力したら、「AI」ボタンをクリックすることでAIテレプロンプターが利用できます。
「文章のブラッシュアップ」か「トーンを調整する」からお好みの編集方法を選んでください。
ステップ2:ポッドキャストを録音/停止する
台本の準備ができたら、ナレーションを録音します。ナレーションを録音する前に、下記の点について改めてチェックしておきましょう。
- PCにマイクが正しく接続されているか
- ポップガードなど必要なアイテムは揃っているか
- 読み上げる台本は画面上に表示されているか
特に、マイクが正しく接続されていない場合は何も録音されません。
マイクが正しく接続されているかどうかはツールバーのマイクアイコンで確認してください。マイクのアイコンがグレーアウトしている場合は正しく認識されておらず、マイクアイコンに色がついていれば正しく認識されています。
PCにマイクを接続しているのに認識されていない場合は、マイクのデバイス選択メニューを開き、正しいマイクを選択し直してみてください。
マイクなどに問題がなければナレーション録音を開始します。DemoCreatorのオーディオ録音画面で「REC」ボタンをクリックしてください。カウントダウン開始後に録音がスタートしますので、マイクに向かって喋り始めましょう。
また、録音を終了する場合は「■」ボタンをクリックします。
ステップ3:ポッドキャストを編集する
録音が終了したら、音声を編集してみましょう。
録音終了後に表示されるプレビュー画面から「高度な編集」ボタンをクリックします。
動画編集画面と同じ画面が開き、この画面から音声の編集も可能です。
一口に音声の編集といっても、さまざまな方法があります。
①不要な部分の削除
不要な部分の削除(トリミング)は、まず削除したい範囲の「最初」と「最後」の部分を分割します。
タイムライン上のスライダーを操作して、分割ボタンをクリックしてください。
あとは分割された不要な部分を右クリックして、「削除」を選ぶだけです。
②ノイズ除去とボイス強化
ポッドキャストを編集する際に「ノイズ除去」と「ボイスクリーナー」を行うことで音声の品質を向上させ、番組全体がプロフェッショナルで信頼感のある印象を与えます。
なお、DemoCreatorの音声編集機能では、ノイズ除去とボイス強化を簡単に行うことができます。
処理を行いたいオーディオを選択したら、画面右上の「マジックツール」タブを選んでください。
ここから「AIノイズ除去」と「AIボイスクリーナー」が使用できます。
それぞれトグルボタンをONにすることで、機能が利用できます。機能によっては処理の強さを調整することができるため、お好みの設定値を探してみてください。
また、AIノイズ除去やAIボイスクリーナーが適用されたオーディオは名称が変わるため、正しく適用されたかどうかの目安となります。
③BGMと効果音の追加
ポッドキャスト番組にはマイクで喋った音声だけでなく、BGMや効果音も必要です。
BGMは、番組の「雰囲気作り」や「感情のコントロール」に役立ちます。無音のトークだけでは単調になりがちですが、BGMをうまく使えば、番組に温かみ・緊張感・親しみやすさを加えることができます。
DemoCreatorには外部のオーディオファイルをインポートすることもできますが、あらかじめオーディオ素材が内蔵されてもいるので、わざわざ準備する手間もありません。
内蔵されているオーディオ素材は、画面左メニュー内の「オーディオ」から追加できます。お好みの素材をタイムライン上へドラッグアンドドロップするだけです。
ステップ4:ポッドキャスト作品の書き出しと投稿
不要部分のカットやノイズ除去、BGMや効果音の追加など、一通りの音声編集が終わればポッドキャスト番組の完成です。完成したポッドキャスト番組を音声ファイルとして書き出してみましょう。
ファイルとして書き出すには、編集画面の右上にある「エクスポート」ボタンをクリックします。
エクスポート画面では出力するファイル形式を選ぶことができます。
音声ファイルとしては「MP3」と「M4A」に対応していますので、いずれかの形式で出力しましょう。
YouTubeやTikTokなど、各種SNSのアカウントをお持ちであれば、エクスポートしたポッドキャスト番組を直接投稿することもできます。
最後では「設定」からポッドキャスト作品のビットレートとフレームレートを高めてから保存します。
以上、DemoCreatorを使ったポッドキャスト作品の作成手順でした。
音声合成でポッドキャストを始める方法|Wondershare DemoCreator
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5.「視聴者伸ばし」ポッドキャスト始めのコツ
ここからは、ポッドキャスト番組の視聴者(リスナー)を増やす初心者向けのコツをいくつかご紹介します。
コツ1:テーマを明確にして最初の30秒でリスナーを掴む
リスナーは数え切れないほどあるポッドキャスト番組の中から選んで視聴しています。自分が聴きたいテーマに絞って探すリスナーもいれば、興味を持った番組を試しに聴いてみるなど、番組の探し方もさまざまです。
タイトルや番組の説明文で「どんな内容の番組か」がすぐに分かるようにし、番組内で話すエピソードもテーマに沿った一貫性のあるものにしましょう。
また、初めての番組を聴くリスナーは、最初の30秒で続きを聴くかどうかが決まります。魅力的なあいさつや、トークテーマを端的に伝えるようにするのがおすすめです。
コツ2:定期的にポッドキャスト番組を配信する
ポッドキャスト番組をリスナーに継続して聴いてもらうには、いつ配信されるかが明確になっていることが大切です。不定期配信だと忘れられてしまったり、番組のフォローをやめてしまう原因になりかねません。
週1回・隔週・月2回など自分にとって無理のないペースを決めて、放送内やSNSなどで次回の配信日をお知らせしておくといいでしょう。
特に最初のうちは配信のリズムを保つためにも事前に数本分を収録しておき、スケジュールどおりに配信していくのもおすすめです。
コツ3:SNSを活用する
ポッドキャスト番組は星の数ほどあるといっても言いすぎではありません。それほどたくさんの中から自分の番組を聴いてもらうには、ポッドキャストを配信するプラットフォームだけでなく、SNSを活用したアピールが肝心です。
番組内で話したエピソードトークの要点や名言だけを切り抜いて画像付きで投稿したり、トークに関連する時事ネタや自分の考えをシェアしたり、フォロワーとコメントで交流したりすることで、配信者や番組への親近感が生まれてくるでしょう。
リスナーを獲得するためには、番組の内容を充実させるのはもちろんですが、SNSを積極的に活用するのも同じぐらい重要なポイントです。
まとめ:ポッドキャスト番組を始めるならDemoCreatorで作ろう!
この記事では、ポッドキャストを新しく始める方向けに収録方法や編集、注意すべき点などを解説しました。
ポッドキャスト番組を始める際は、マイクやヘッドフォンなど基本のアイテムがもちろん必要になりますが、録音&編集ソフトも重要となってきます。
録音だけができる単純なものではなく、録音後にBGMやエフェクトを追加したり、不要な部分のトリミングやノイズ除去ができたりする高機能なソフトを選ぶようにしましょう。
DemoCreatorは録音から編集まで、ポッドキャスト番組を作るすべての工程が1本のソフトだけで行えます。独自のAI技術を活用したノイズ除去やボイス強化といった機能も簡単に利用できますので、これからポッドキャスト番組を始める人はぜひ使ってみることをおすすめします。
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