3Dキャラクター作成におすすめのPCソフト・スマホアプリ
3Dキャラクターとは、3DCGで作成されたキャラクターで、人間のように動くだけでなくカメラで360°どの方向からでも撮影可能になっているものを言います。動画だけでなく、テレビや街中のデジタルサイネージなどでも見かけるようになってきました。こうした3Dキャラクターの作成は難しそうに思われがちですが、実は手持ちのパソコン(PC)やスマホでも十分に可能です。本記事では、3Dキャラクターを作成できるソフトやアプリから、おすすめをピックアップして紹介します。
Part1:3Dキャラクター作成におすすめのソフト5選(PC編)
3Dキャラクターを扱えるソフトには、主に次の3種類があります。
・3Dキャラクターを作成できるソフト
・3Dキャラクターを動かすためのソフト
・上記のどちらも可能なソフト
3Dキャラクターを作成できるソフトは、イラストや既存のパーツを組み合わせて自分だけのオリジナルキャラクターを作るための機能が充実しています。現在、VRMという形式での保存が一般的になっており、VRM対応のツールで作成・保存したキャラクターを読み込んで使えるようになっています。
3Dキャラクターを動かすためのソフトは、Webカメラの映像と3Dキャラクターの動きを連動させる機能や、指定したモーション(動作)を保存してボタン1つで呼び出す機能、リップシンクやまばたきを自動的に入れる機能などが充実しています。そして、動画配信に利用できる仮想カメラ機能や、ライブ配信機能を備えているのが一般的です。
上記のような機能を持つソフトは少しずつ増えていますが、それぞれ3Dキャラクターの品質やカスタマイズ性、カメラへの反応などに差があります。
数あるPCソフトの中から、特に3Dキャラクターの作成や利用がしやすいおすすめソフトを5つ挙げて以下で紹介していきます。
No1.【PC】動く3Dキャラクターの撮影・編集が簡単な「Wondershare DemoCreator」
Wondershare DemoCreatorは、画面録画のためのソフトで、「バーチャルヒューマン録画」を使えば初心者でも簡単にWebカメラの映像と同期して動く3Dキャラクターを作成できます。ゲーム実況やバーチャル背景を使った雑談動画など、VTuber(バーチャルYouTuber)のような動画を簡単に作成可能で、動画の編集にも対応しています。動画編集ツールを使い、録画できた3Dキャラクター動画を別の動画と簡単に合成することができます。
特徴 |
Webカメラとマイクだけで3Dキャラクター動画を作ることができ、豊富な動画編集機能も搭載されている |
主要機能 |
動画編集、録画、ビデオ会議との連携、エフェクト、バーチャル背景 |
対応OS |
Windows / Mac |
URL |
https://dc.wondershare.jp/vtubers.html |
自分自身を3Dキャラクターに反映させる方法|Wondershare DemoCreator
①Wondershare DemoCreatorで3Dキャラクター動画を作成する手順
DemoCreatorの「バーチャルヒューマン録画」機能を使うと、Webカメラとマイクだけで3Dキャラクターを使った動画を撮影できます。
Step1 ソフトを起動し、「バーチャルヒューマン録画」を選択
Step2 「アバター」をクリックし、 3D キャラクターを選ぶ
DemoCreatorでは、最初からキャラクターが用意されているので、キャラクター作成不要で3Dキャラクターを使用できます。
※バーチャルヒューマン機能が使えない場合、デバイスのWebカメラがオンになっているか確認してください。
Step3 録画範囲や背景などを調整して撮影を開始
バーチャルヒューマン録画では、指定した範囲を録画するため、3Dキャラクターの位置や大きさを調整すればVTuber風の動画も簡単に作成できます。撮影後は動画の編集も可能です。
②Wondershare DemoCreatorで録画した3Dキャラクターを他動画に使う方法
DemoCreatorでは動画を撮影した後の編集ツールを使い、簡単な手順で他の動画と自然に合成できます。これにより、撮影した3Dキャラクターをさまざまな動画に登場させることが可能です。
Step1 「動画編集ツール」に動画をインポート
動画編集ツールは3Dキャラクター撮影終了後に自動的に開きます。またはソフトを再起動して「動画編集ツール」をクリックして開きます。前述のステップで録画できた3Dキャラクター動画を編集画面にインポートします。
Step2 動画をタイムラインに配置
3Dキャラクターが登場する動画クリップは、上のレイヤーに配置します。再生画面で、3Dキャラクター動画画面サイズを調整します。この時点では、元の動画の背景が映りこんでしまっています。
Step3 「顔認識」エフェクトで 3D 動画の背景を削除
メニューの「エフェクト」>「アドバンスド」にある「顔認識」エフェクトを3Dキャラクター動画のクリップにドラッグ&ドロップで追加します。すると、AIがキャラクターを自動認識し、キャラクター以外の部分を透過処理して下レイヤーの映像と合成します。
No2.【PC】高品質なオリジナル3Dキャラクターを作成可能「Vroid Studio」
「Vroid Studio」は、オリジナルの3Dキャラクターを自由に制作できるソフトです。顔のパーツや服装のテンプレートが非常に豊富で、組み合わせるだけでも自由度高くキャラクターを作成できます。作成した3DキャラクターはVRM形式での保存が可能で、VRMに対応する配信用プラットフォームやソフトで利用できます。
特徴 |
オリジナルの3Dキャラクターの作成に特化している。 |
主要機能 |
アバター制作、豊富なテンプレート、VRM形式の出力 |
対応OS |
Windows / Mac |
Vroid Studioでの3Dキャラクター作成方法
Step1. ソフトを起動し、「新規作成」またはモデルを選択
ソフトを起動すると、3Dキャラクターを新規作成するか、もしくは初期設定のモデル、作成済みのモデルから選択できます。
Step2. 顔や髪型、体型、服装などを設定して保存
テンプレートからパーツを指定します。スライダーで細かな調整をしたり、別途自分で細かな描画を行ったりすることも可能です。
関連人気記事:VRoid Studioの動かし方と作ったアバターでライブ配信する方法も解説
No3.【PC】3Dキャラクターを作るだけでなく動かしいたいなら「Animaze Desktop」
「Animaze Desktop」は、VTuberで利用者の多かった「FaceRig」というサービスの後継として注目されているソフトです。Live2DやVRM形式で作成した3Dキャラクターを使用できる他、デフォルトの3Dキャラクターも使用できるのでまず試してみたいという場合にもおすすめです。
特徴 |
撮影や他ソフトで作成した3Dキャラクターも使用可能で、動作が滑らか |
主要機能 |
VRMやLive2Dモデルのインポート可能、初期設定で3Dキャラクター使用可能、仮想カメラとして使用可能 |
対応OS |
Windows |
Animaze Desktopでの3Dキャラクター作成方法
Step1. ソフトを起動し、 3D キャラクター(アバター)を適用
「アバター」ウインドウから、デフォルトのアバターを選択するか、もしくは「インポート」タブからカスタムアバターをインポートして適用します。カスタムアバターは別のソフトで作成する必要があります。
Step2. 配信ソフトのカメラデバイスに「 Animaze Virtual Camera 」 を選択して撮影または配信
3Dキャラクターを撮影・配信するには、カメラデバイスとして「Animaze Virtual Camera」を指定します。
No4.【PC】無料でもスゴイ!3Dキャラクター作成ソフト「セシル変身アプリ」
「セシル変身アプリ」は、VTuberのスズキセシルが3Dキャラクターの作成を支援するためのツールとして開発したソフトです。ファンクラブに登録することで、無料で利用できるソフトですが、最初から利用できるキャラクターが70種類以上、髪型やパーツなどの衣装も豊富で自分好みの3Dキャラクターを簡単に作成できるでしょう。
特徴 |
3Dキャラクターの作成やVRM出力が可能な無料ソフト |
主要機能 |
VRM形式での3Dキャラクターの作成、豊富なキャラクターモデルや衣装、髪型などのパーツ素材、モーションボタン設定 |
対応OS |
Windows |
セシルちゃん変身アプリでの3Dキャラクター作成方法
Step1. ソフトを起動し、「アバターセレクト」から 3D キャラクターを選択
「アバターセレクト」のボタンを押すと、デフォルトの3Dキャラクターや追加したVRMのキャラクターを選択できます。
Step2. 各種の調整を行って「セーブ」ボタンで保存
番号ごとにキャラクターを登録できます。作ったキャラクターは番号下が「S」になっているボタンを押すと保存できます。
No5.【PC】3Dキャラクターの作成、撮影が可能な定番ソフト「Hitogata」
「Hitogata」は、VTuber向けの無料ソフトウェアで、3Dキャラクターの制作とWebカメラのトラッキングの両方の機能を備えています。表情や手の動きはもちろん、リップシンクにも対応できるなど高機能です。PCの画面出力や背景のクロマキー処理もできます。キャラクターのモデルが少ないため、キャラクターにこだわりたい人は別ソフトでキャラクターを作成して読み込んだ方が早いかもしれません。
特徴 |
3Dキャラクターの作成から撮影まで可能な無料ソフト |
主要機能 |
3Dキャラクターの作成、モーショントラッキング、PC画面出力など |
対応OS |
Windows |
Hitogataでの3Dキャラクター作成方法
Step1. ソフトを起動し、「キャラメイキング」をクリック
ソフト起動後、メニューバーから「ツール」>「キャラメイキング」をクリックします。
Step2. パーツを選んでキャラクターを作成し、保存
顔の輪郭や髪型など、パーツを選んでキャラクターを作成します。できあがったら「ファイル」>「キャラクター保存」をクリックします。すると、トップ画面でモデルとして選択できるようになります。
Part2:3Dキャラクターを簡単に作成できるアプリ5選(スマホ編)
3Dキャラクターの作成が可能なスマホアプリはたくさんあります。PCソフトと比較すると機能に制限もありますが、自分の好みのキャラクターを手軽に作れるのは魅力です。
以下、3Dキャラクターの作成が簡単にできるアプリを5つ紹介します。
【スマホ】3Dキャラクター作成に強いアプリ「カスタムキャスト」(iPhone/Android)
「カスタムキャスト」は、3Dキャラクターの作成から動画配信までワンストップで行えるアプリで、iPhone、Androidのどちらでも利用できます。キャラクターのカスタマイズ性が高いため、他にはいない、自分だけのキャラクターを簡単に作成できるでしょう。
特徴 |
豊富なキャラクターモデルとパーツで簡単に3Dキャラクターを作れる |
主要機能 |
動画配信、フェイストラッキング、リップシンク |
長所 |
キャラクター作成の自由度が高い |
短所 |
ライブ配信はニコニコ生放送のみ |
【スマホ】iPhoneユーザーなら一度は使ってみたい「Bot3D Editor」(iPhone)
「Bot3D Editor」は、iPhone、iPadで簡単に3Dキャラクターを作成してライブ配信などに使える無料アプリです。キャラクターは全身のポーズを指定して動かすことができるため、ダンス動画などにも対応可能です。OSがiOSのみの対応になっているため、Androidユーザーは利用できないのが欠点です。
特徴 |
3Dキャラクターの作成や配信がワンストップで可能な無料アプリ |
主要機能 |
動画配信、動画書き出し、フェイストラッキング、リップシンク、モデルカスタマイズなど |
長所 |
無料でありながらも非常に多機能 |
短所 |
Androidユーザーは使用できない、モデル数はまだ少ない |
【スマホ】複数プラットフォーム対応のキャラクターを作成可能「MakeAvatar」
(iPhone/Android)
「MakeAvatar」は、4種類のブランドの3Dキャラクターを作成できる、メタバース環境を想定したアプリです。アニメなどとのコラボもすでに多く、専用ショップではデザイン性の高い衣装の購入もでき、オリジナリティの高いキャラクターを作成できます。iPhone、Androidのどちらでも利用可能です。
特徴 |
頭身やテクスチャーの異なる複数のブランドから3Dキャラクターを作成できるため、プラットフォームに合わせたキャラクターを使える |
主要機能 |
アバター作成、写真撮影、 |
長所 |
デザイン性の優れたパーツが多い、対応プラットフォームが多い |
短所 |
無料コンテンツの種類は多くない |
【スマホ】手軽に3Dキャラクターを利用したい初心者向けアプリ「Mirrativ」(iPhone/Android)
「Mirrativ」は、スマホ画面を配信することに特化したスマホアプリです。Mirrativの3Dキャラクター作成機能「エモモ」を使い、用意されたパーツを組み合わせるだけで独自の3Dキャラクターを作成できるので初心者でも簡単です。
特徴 |
頭身やテクスチャーの異なる複数のブランドから3Dキャラクターを作成できるため、プラットフォームに合わせたキャラクターを使える |
主要機能 |
アバター作成、リップシンク、表情変更、Mirrativへのライブ配信 |
長所 |
初心者でも簡単に3Dキャラクターを作成できる |
短所 |
VRMに非対応のため他プラットフォームでは使いにくい |
【スマホ】自作の3Dキャラクターで写真撮影を楽しみたいなら「VRoid Mobile」
(iPhone/Android)
「VRoid Mobile」は、PCソフトで紹介したVroid Studioのスマホアプリ版です。高品質な3Dキャラクターを撮影し、写真撮影などをして楽しめます。他のユーザーと最大4人で写真撮影ができる「撮影スタジオ」機能もあります。iPhone、Androidどちらのユーザーでも使用可能です。
特徴 |
高品質な3Dオリジナルキャラクターを作成可能 |
主要機能 |
アバター作成、リップシンク、写真撮影、撮影スタジオ機能 |
長所 |
3Dキャラクターを使った写真撮影が楽しめる、PC版で作ったキャラクターも読み込める |
短所 |
デバイスの要求スペックが高め、男性キャラクター用の素材が少ない |
まとめ:3Dキャラクターを作成して、新しい楽しみを見つけよう!
動画やゲームのコミュニティ、ARなど3Dキャラクターの活躍の場が増える中で、3Dキャラクターを作成するためのPCソフトやスマホアプリがどんどん登場しています。無料で使えるものも多いので、ぜひ3Dキャラクターの作成に挑戦してみましょう。新しい楽しみに出会えるかもしれませんよ。
DemoCreatorはソフト1つで3Dキャラクターを使った動画撮影や編集ができる便利なツールです。3Dキャラクターのメイキングが苦手な人でもすぐに使えるキャラクターも無料で提供されているので、ぜひ使ってみてくださいね。
役に立ちましたか?コメントしましょう!