マニュアル動画とは?作り方を徹底紹介
動画はさまざまな用途に使われるようになっており、その中の1つとしてマニュアル動画があります。多くの企業で取り入れられ始めていますが、マニュアル動画という存在を初めて知った方もいるかもしれません。
そこで今回は、マニュアル動画の基本情報や作り方などを紹介します。どのように作るのか知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
1.マニュアル動画とは
マニュアル動画とは、名前のとおりマニュアルを映像化したもののことです。製品のマニュアルや作業手順のマニュアルなどを動画化し、従来のような紙のマニュアルとは違った形でさまざまな情報を紹介しています。
「わざわざ紙のマニュアルを映像化する必要なんてあるの?」と思うかもしれませんが、従来のマニュアルが抱える課題の解決につながります。2022年に株式会社CTがマニュアルの作成・整備を担当している人100名を対象にした調査によると、マニュアル作成の課題として約半数が「文字や言葉では十分に伝えきれない」と回答しました。
動画は文字や言葉だけではなく、映像や音声などで情報を伝えられます。従来のマニュアルよりもさらにわかりやすいものを作ろうとした際、そこで役立つのが動画なのです。
2.魅力的なマニュアル動画の作り方
実際にマニュアル動画を作る際には、簡単に分けて以下の4つのステップが挙げられます。
- 目的や伝えたい内容を決める
- 台本を作る
- 撮影する
- 撮影した動画を編集する
各ステップでどのようなことをするのか、1つずつ見ていきましょう。
ステップ1:目的を決める
まず行うのは、目的を決めることです。いきなり撮影すると思った方もいるかもしれませんが、効果的なマニュアル動画を作るためには、目的を先に決めることが大切です。
動画のベースとなる目的が決まっていれば、どのようなことを動画内で伝えればよいのか決めやすくなります。例えば機械の操作方法を覚えてもらうことが目的ならば、1つずつ操作方法を丁寧に紹介することで、その動画での動きを真似しながら操作できるようになります。
ステップ2:台本を作る
目的を決めたら、台本を作りましょう。台本を作ってどのような流れで撮影するのか明確にしておくと、撮り直しといったことを防げます。また、マニュアル動画の撮影は出演者が慣れていないケースが多いため、スムーズに撮影する上でも台本を用意しておくのがおすすめです。
台本を作る際には、動画内で使う資料映像や図解、ナレーションが話すセリフなどをまとめておきましょう。なお、台本に関してはテキストでも絵コンテでも問題ありません。
ステップ3:撮影する
台本が完成したら、構成に沿って撮影しましょう。撮影方法は内容によって異なっており、例えばPCソフトの場合は、PC画面のキャプチャを録画すれば問題ありません。そのため、誰でも気軽に撮影できます。一方で研修向けの動画は実写がメインとなることから、カメラやマイクといった機材が必要です。
撮影する上でのポイントは、さまざまなアングルで撮影しておくことです。複数のアングルから撮影することにより、撮り直しのリスクを防げる上に、さらにわかりやすいマニュアル動画を作れます。
ナレーションに関しては映像とは別に録音しましょう。そうすることで、音声だけの調整がしやすくなります。
ステップ4:撮影した動画を編集する
魅力的なマニュアル動画を作るためには、撮影した動画を編集する必要があります。無駄なシーンをカットしたり、強調したい部分にエフェクトを加えたりすることで、魅力的ながらもきちんと学べるマニュアル動画を作れます。
ただ、マニュアル動画はわかりやすさが一番重要になるため、編集するにしても、できる限りシンプルなものにしましょう。過度にエフェクトを加えてインパクトのある動画にする必要はありません。
3.DemoCreatorでマニュアル動画を作ってみよう!
動画編集ソフトはさまざまなものがあるため、どれが良いのか悩む方も多いでしょう。そのような方におすすめなのが、Wondershare DemoCreatorです。
DemoCreatorってどんなソフト?
DemoCreatorは録画機能と動画編集機能の双方を兼ね備えたソフトです。そのため、マニュアル動画の中でもソフトやクラウドサービスなど、PC上の操作に関するマニュアル動画を作りたいときに活用できます。
DemoCreator自体はシンプルな操作性で動画編集初心者でも使いやすく、録画したものをすぐに編集できます。録画機能も優れており、画面をキャプチャしながら描画したり、音声やWebカメラと一緒に録画したりすることも可能です。
DemoCreatorを使ったマニュアル動画の作成方法
DemoCreatorでマニュアル動画を作る際には、以下のステップに分かれます。
- PC画面をキャプチャする
- 編集画面で無駄なシーンをカットする
- 音声を調整する
- テロップを加える
- 書き出す
それぞれどのような作業なのか、1つずつ紹介します。
ステップ1:PC画面をキャプチャする
もしPCソフトやクラウドサービスに関するマニュアル動画を作りたいのであれば、録画することから始めましょう。まずはDemoCreatorを起動し、「PC画面録画」をクリックします。
以下の画面でマイクやWebカメラの設定を終えたら録画を開始しましょう。なお、「録画後編集ツールを開く」にチェックを入れておくと、録画完了後に自動で編集画面に切り替わります。
ステップ2:編集画面で無駄なシーンをカットする
録画を終えたら、無駄なシーンをカットしましょう。マニュアル動画には関係のないシーンがあると、魅力的な動画になりません。カット方法は簡単で、カットしたい部分に再生ヘッドを移動させ、右クリックで「カット」を選びましょう。もしくは再生ヘッド上にある分割ボタンをクリックすればOKです。
ステップ3:音声を調整する
もしナレーションを加えるのであれば、音声の調整もしておきましょう。調整方法は簡単で、タイムラインに追加した音声クリップを選び、プレビュー画面の右に表示される以下のような画面で調整すればOKです。
なお、オーディオ調整に関しては動画クリップを選んだ際にも表示されるため、動画内の音声を調整したいときにも役立ちます。
ステップ4:テロップを加える
テロップがあることで、さらにわかりやすいマニュアル動画になります。編集画面から「キャプション」を選んで「字幕」をクリックします。そうするとさまざまな字幕が表示されるため、良さそうなものを選んでタイムラインに追加しましょう。
テロップの内容はプレビュー画面で直接書き込むスタイルであり、タイムライン上に表示されているテロップをクリックして編集しましょう。
ステップ5:エフェクトを加える
さらにわかりやすいマニュアル動画を作りたいのであれば、エフェクトも加えてみましょう。エフェクトタブを選んで追加したいエフェクトを選んでタイムラインに追加すれば適用されます。
もし良さそうなエフェクトがない場合は、エフェクトストアをチェックしてみましょう。エフェクトストアにはさまざまなエフェクトが用意されており、教育向けのものやビジネス向けのものがあります。幅広くそろっているからこそ、一度チェックしてみると良いでしょう。
ステップ6:書き出す
動画が完成したら、書き出しましょう。右端にある「エクスポート」をクリックし、フォーマットや動画タイトルを決めます。そこまで終えたら、再度「エクスポート」をクリックすることで保存されます。
マニュアル動画を作成できるソフト‐Wondershare DemoCreator!
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マニュアル動画作成では動画プレゼンテーションモードも活用できる!
マニュアル動画を作るのであれば、プレゼンテーションモードもチェックしておきましょう。プレゼンテーションモードではプレゼン用や研修用の動画を作成でき、pptも取り込めます。そのため、パワーポイントで作った既存のマニュアル動画の質をさらに上げたいときにもおすすめです。
その他、リアルタイムでオンライン共有できたり、ライブ配信できたりなどの機能もあります。動画編集機能とは少し違った使い方ができるからこそ、状況に応じて使い分けてみるのがおすすめです。
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4.よくある質問
マニュアル動画を作る際、以下のような疑問が浮かぶ方もいるのではないでしょうか。
- マニュアル動画のメリットは?
- マニュアル動画を作る際のポイントは?
最後の項目では、双方の疑問に対する回答を紹介します。
マニュアル動画のメリットは?
マニュアル動画を作るメリットは数多くあり、簡単に紹介すると以下のようなことが挙げられます。
- 視覚や聴覚に伝えられるおかげで理解度が深まりやすくなる
- テキストよりも具体的に伝えやすい
- 紙のテキストとは違ってかさばらない
- 日本語が苦手な外国人に対しても伝えやすくなる
数多くのメリットがあるからこそ、マニュアルを作るのであれば紙ではなく動画で作るのがおすすめです。
マニュアル動画を作る際のポイントは?
マニュアル動画を作る際のポイントも複数あります。主なものとしては、以下のとおりです。
- わかりやすさを意識して作る
- 1分ほどでコンパクトにまとめる
- ナレーションは聞き取りやすいかどうか意識する
- 見る前から何の動画なのかわかるタイトルにする
なんとなくでマニュアル動画を作っても、最後まで見てもらえなかったり覚えてもらえなかったりします。効果的なマニュアル動画を作るためにも、ポイントを踏まえて作ってみましょう。
5.まとめ
今回は、マニュアル動画の基本情報や作り方などを紹介しました。マニュアル動画は従来のマニュアルが抱えていた課題を解決できる動画であり、作り方自体もそこまで煩雑なものではありません。
だからこそ、この機会にマニュアル動画を作ってみてはいかがでしょうか。特に初心者の場合はDemoCreatorを使うことで、簡単にマニュアル動画を作れるでしょう。
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